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人間社会で翻弄する動物の視点から色々綴っています。
 デブちゃん
2016年02月07日 (日) | 編集 |
かわいいデブちゃんが、私がインフルエンザで動けなかった頃、餌場から姿を消した。
大きな体格の白黒のハチ割れで、ソックスを履いた雄猫。全体がまん丸で、
人に対しては、前足を出すようなことは一度もなかった。

食いしん坊で、雨の日も、風の日も、寒い日も、いつも、餌場で餌を待っていた。

それなのに、突然姿を消され、すまない気持ちでいっぱいだ。

デブちゃんといつも一緒にえさを待っていた鼻筋も、デブちゃんがいなくなって、心細いようだ。
体調が悪くなっていたなんて、気がつかなかった。
餌を食べるスピードがいつもより遅くなったと気付いていたけど、そこまで悪いと思わなかった。
外の猫たちはいつもギリギリまで我慢することが多い。

一度も病院へ連れて行ってあげることもできず、この寒い中、ひっそり亡くなったと
思うと、かわいそうで、申し訳ない。

間違いなく飼われていた猫だった。すでに去勢も終わっていて、高齢者の飼い主が
亡くなり、捨てられた、と話している人がいた。外と家を出入り自由に暮らしていた猫だったと思う。

大雨の日、他の猫が待っていなくても、デブちゃんだけは待っていることを知っていたから、
あのこのために、急いで餌場に出向いた。少し雨にぬれながらいつも1匹で待ってた。
そういうとき、私と一対一のとき、聞いたことのないような甘えた声で餌をねだった。
可愛いからつい少し多めに缶詰をあげたりした。

みんな、家に持ち帰って、冬は暖かく、夏は涼しい環境で飼ってあげたい。
デブちゃんが来なくなって、餌場はポッカリ穴が開いたようで、寂しい。
病気に気付いてあげられなくて、デブちゃんに謝りたい。
腎臓の悪い猫は、いつも冬の寒さに耐えられない。












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