猫とワタシ

猫の手

飼い主のいない猫たちの地域での共生を目指します。 生き物に優しい町は人にとっても住みやすい町。

この記事のみを表示するお婆さん

地域猫活動

鼻筋こと、ハナちゃんが先週しばらく姿を見せなかったとき、
6年ほど前に手術や餌やりの理解を取り付けたく、
ピンポンした家に、6年ぶりに出向いた。気乗りしない再訪問だったけど、
仕方ない。ハナちゃんはその家から時々出てくることがあったから。

話さないと何も手がかりが出てこないし。

6年ぶりに行くと、また同じおばあさんが出てきてくれた。
年をとり、以前より一回り小さく見えた。

こちらの用件で出向いたのに、お婆さん、私たちの前に姿を現すと
身内の話から、最近の事件の話まで、
一気に全身を使って話し出した。
とりつくしまなし。状態。

一緒に行ったMさんもあっけにとられ。
しばらく観察した後、
とにかく気が済むまで
聞き手になるしかないと腹を決めた。

ようやく話が途切れそうになったので、
すかさず、猫の話を振ると、
「白い猫が、この間大喧嘩して、毛がそこらじゅうに待ってたのよ!」と
両手を使って、説明する。
「メスで発情期が来たのよ」とお婆さん。

「あの子はオスで、手術終わっていて、印に耳の先にカットしてあります」と
やっとのことで言うと、
「そんなの見えるわけないわ。」
「でもほんとにオスなの?」とお婆さん。
「はい。オスです。白雪姫みたいに可愛いけど、オスです」と私。
確かに。。高齢者に耳カットは見えないに違いない。

そのままの流れで、鼻筋のことを聞こうとすると、
今度は、岐阜の身内の話に。。
その後は、センターから処分されそうになっていた犬を引き取った誰かの話。。
「あ~。。」
その後は、若年層の犯罪の話。。
「世の中おかしすぎる」と言って涙ぐむお婆さん。
「。。おかしいですよね、ほんとに」このときはMさんと率直な感想を。

終盤に入り、猫にお弁当をあげる人の話になった。

その頃には、私も力尽き、

「片付けないといけないですね。でも、猫も食べないと生きられないんですよ」と言うと、
おしゃべりだったお婆さんの口が急にピタリと止まった。。
??
私の目をじっと覗き込み、目がみうみるうちに赤くなり、
「。。ほんとに、そうだわな。わし、、猫きらいじゃないんだわ」と涙ぐむ。
戦後、きっとひもじい思いを体験したお婆さん。80代後半かなあ。

結局、30分以上の立ち話の間、肝心の鼻筋の話は10秒足らず。
明日になったら今日話したこと忘れちゃうかな、お婆さん。。と思いながら
お婆さんとさよならした。

猫のおかげで、いろんな人と話す機会にめぐまれる。
この際楽しまないと、続かない。です。



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