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人間社会で翻弄する動物の視点から色々綴っています。
 ねこたち
2015年10月08日 (木) | 編集 |
今年の6月か5月、名古屋に台風が来る前に西区にある会社の倉庫で保護した毛足の長い猫たち。
保護時、ドロドロのグチャグチャだった猫たちが今はピカピカ。

ピカピカにされて里親さんと暮らしている猫たちは、幸せですね。
zuzu.jpg

そうじゃない猫たちもたくさんいます。

最近南区の仲間が、やせ細った猫を保護しました。
口内炎とよだれで、餌がまともに食べられないようなので捕獲しましたとKさん。
食べても食べても太らない。
病院で麻酔を打ち、検査すると、原因は、生まれながらに持った

「口蓋に空いた穴」
だそうです。

水も食べ物も、きちんとしたルートで消化されていない。
だから食べても食べても大きくならない。
穴が大きすぎたことと他の理由で、手術ができないんだそうです。
「肝臓の数値も高く、おそらく長生きはできないでしょう」
「安楽死も考えてもいいでしょう。」と先生。

こういう活動をしていると、私たち、こんな猫と遭遇する確立高いです。

先生からの電話を切った後、
こんな奇形の猫が1年外でどうやって暮らしてきたのかと思うと、やりきれない思いです。

住民が少しだけ、ほんの少しだけ、周囲の生き物に気をかけてくれれば、こういう猫は産まれなかったかも知れません。

「中途半端に餌をあげると、発育不良な猫が育つから、餌をあげないこと。」
2年ほど前に、名古屋動物愛護センターが横浜から招いたある女性講師が
名古屋市の動物愛護推進委員たちを前にこんな話をしていたことを思い出します。
この部分だけはどうも忘れられないですね。

本来なら、発育不良で長生きできない猫が育つ可能性があるから、
繁殖制限してあげることが私たち人間がしてあげるべきことです。
と推進委員に説明するのが正論です。
子供でもわかることなのに、歪んだ考えを持つ妙な大人が多い社会です。




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