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人間社会で翻弄する動物の視点から色々綴っています。
 パンダ猫
2009年01月12日 (月) | 編集 |
3日前、私の近隣で仔猫をみかけた。小さな黒猫。
翌日網を持って季節外れの昆虫採集みたいに現場へ出かけたが、失敗!結局、プロテクションケージを設置した。しばらくすると、白黒パンダ猫が入った。仔猫ではなかった。オス猫だった。

保護してしまったのでそのまま去勢手術のために病院へ翌日運んだ。現場は例の偏屈爺さんがいる場所だった。ばれるとうるさいのでMさんに見張ってもらって保護した。
頂いた寄付金を使って、私たちが手術した成猫たちはみな元気そうにその現場にいた。安心した。

手術の翌日、病院へ引取りに行き、爺さんの現場にリリースしようとした。。が。。とても外が寒く、ついつい不憫で玄関にプロテクションケージごとその日は置き、翌朝陽が少しでも当たっているときに放そうとその日のリリースは思いとどまった。
まだ8ヶ月くらいの子だった。ケージ越しにじっと見ると、パンダ猫もまん丸目でじっと私を見た。なんとなくその目に吸い込まれ、人差し指をケージゆっくり近づけてみた。あれっ。なんと、あっさり鼻が触れた。病院ではうなり続ける怖い猫だったのに。。
触れちゃうんだ。この子。。落ち込む。。仕方ない、外は寒いし、望みのある子なら
里親さんを見つけようと決心し、フロントラインを塗布。蚤駆除をした。

翌日は、仲間のHさんの保護猫のお見合いを私の家でした。
家族4人で遠方から来てくれた目的の猫は、Hさんの保護猫のマリーちゃん。ゴージャスな長毛洋猫だ。高級車の宣伝にぴったりの風格の猫。ところがパフォーマンスが良くなかった。あまり子供向きでもなかった。それを知っていたHさんは念のため、抱っこできる茶白猫も連れてきてくれていた。
ファミリーカーのCMにぴったりの茶白猫。
白黒パンダ猫も見せなさいと言われたが、Hさんもたくさん保護しているのでなんとなく憚られた。
マリーちゃん
ゴージャス:マリーちゃん:キャリーケースに入れるときHさんの手を引っかきまくった。
茶々
Hさんの茶トラ

ところが、マリーちゃんがキャリーケースから岩のように動かない。里親さんたちが来る前にケージに移したかったが、Hさんの傷だらけの手を見て断念。茶白を入れようとしてもこれまた岩のように張り付いて抱っこができない。ケージが空でも格好がつかないので仕方なく急遽パンダ猫を入れた。

合計3匹でお見合いが始まった。岩のようになっているマリーちゃんが触られ、茶白がお父さんに抱っこされお母さんに抱っこされた。その間私の保護したパンダ猫はずっとケージの縁に固まり一人、友人のAさんの言葉を借りると、たそがれていた。パフォーマンスが悪かった。

ところがしばらくすると展開が変わった。家族の中心でもある!小学校4年生の娘さんが身を乗り出し、小さな体半分をケージに入れて熱心にパンダ猫を触リはじめた。
今度は抱っこ。パンダ猫も猫をかぶっていてずっとじっと抱かれている。
円満家庭は子供が中心で動く。強運のパンダ猫。なんと、お買い上げが決まりとなった<笑>
私もHさんも目が点になった。こんなことってあるんだろうか。Hさんはよかったよかったとずっと言っていた。パンダ猫は誰に好かれたら暖かい家へ貰われていけるのか本能的に知ったのだろうか?すごい強運猫だと思った。

よく考えると、私と以前口論になった餌だけ与えるおじさんのところから保護する猫たちは、最初はとても怖がるがしばらくするとみな触れ、みな里親さんに貰われてゆく。愛情も与えているから猫たちが他の地域の猫に比べると懐き易いのだと思う。
私は時々この現場に出向いて新顔の手術をし、触れそうな子を里子に出せば確実に数は減ってゆくのである。
ただ欠点はこのおじさんは手術も仔猫を里子に出すことも反対というわけのわからん人である。だから私はこの爺さんにあの猫とこの猫は里子に出しましたよ、と写真を見せて丁寧に報告ができないのである。彼が協力的ならばどんなに活動がやりやすいだろう。

ピアス猫をした子は手術をしたのだとわかるだろうが、このおじいさんにあんな小さなピアスが目に入るのかどうかもわからない。時々こんな爺さんが気の毒だと思う。人と上手にやれない頑なな爺さんに餌やるなだけを言い続けることは一種のいじめだと友人のFさんが言った。解決する為に周囲がサポートする地域が本当に人にとっても住み易い地域なんだろうと思う。
パンダ猫

強運なパンダ猫のバンビちゃん。お試し飼育に向け今日からNさん宅で特訓だ


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