飼い主のいない猫たちの地域での共生を目指します。 生き物に優しい町は人にとっても住みやすい町。
 Hさんとランちゃん
2008年12月25日 (木) | 編集 |
知り合いのHさんは、私が名古屋に来る前から自分の家の周辺の猫たちの不妊手術を繰り返していた。
最近、リリママさんたちの積極的な働きのおかげで、ようやく看板が設置された公共の場の猫たちも彼女が長年ずいぶん手術したと聞いている。ある日、Hさんがそろそろ新顔猫の手術をしようとその場所に行くとピアスをつけた猫を見かけた。その後そのピアス猫をリリースした若い女性がりりママさんにアクセスしてきた。そのおかげで誰が手術をしてくれていたか私たちは知ることができた。

Hさんは20匹以上の猫を保護している。ある駐車場にいた猫たちをほとんど全部連れ帰ったのだ。
全部手術を済ませていたが、意地悪なおっさんから執拗に「えさやるな、持ってけ」を言われ続け、精神的にうんざりしたようだった。
TNRもちいき猫という言葉もまだ知られていない頃の話だ。
猫の飼育には1匹おおよそ130万円ほどの費用がかかるらしい。
持ってけと強要することは、他人の財産を犯すことにつながる。
10匹以上連れて帰らざる得なかったHさんは1300万円以上の負担を強いられたことになる。
おっさんに請求書を送りつけてやりたい。

Hさんは、知り合いからアパートを借り、そこに多くの猫を保護している。
私も週1回程度、世話に行く。譲渡できる子は譲渡するが、触れない子は譲渡できない。

その場所にランちゃんと言うネコが保護されていた。ランちゃんは小柄で気弱で虚弱体質。触れないビビリ猫。いつも口内炎に悩まされ、お口の周りが汚れていた。
病院へ連れてゆくときは、皆で取り囲み、捕まえるのが大変な猫だった。
でもエイズでも白血病でもなかった。触ろうとするとうさぎのように飛び跳ねて逃げる。
私が行くと、冷蔵庫の上から、小さな声で一生懸命泣き、私のご飯頂戴とせがんだ。私は焼き魚やちくわなど、本当はあまりあげてはいけないと言われているものをみんなに振舞うから触れない猫たちは皆悲鳴をあげて喜ぶ。
大きなずうずうしい猫達にばれないよう、ランちゃんの前に大好きな焼き魚やチキンや鰹節をかけた餌をそっと置いた。缶詰も特別に買って持っていった。私はランちゃんがとても好きだった。
ランちゃんは食事中、口内炎で時々苦しそうだったが、一生懸命食べた。
小柄だったので食べられるときはうんと食べてほしいと思った。

そのランちゃんが12月17日急死した。亡骸となって初めてHさんはランちゃんを抱っこできた。
ビビリのランちゃん。世界で一匹のランちゃん。病弱でも最後まで一生懸命生きようとしたランちゃんが可愛くて仕方ない。
ranchan
つい最近、元気だった頃に撮ったランちゃんの写真があった。
天国で怖がらないで安らかに眠ってほしい。




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