飼い主のいない猫たちの地域での共生を目指します。 生き物に優しい町は人にとっても住みやすい町。
 親方のチビ
2013年10月08日 (火) | 編集 |
友達が懇意にしている「木こりの親方」の家に、白い「チビ」という名前の犬がいる。
親方の住む山村は、うちからはちょっと遠いけど、時々気分転換もかねて出かける。

「チビ」は中型犬で、もう十分大きいけど、名前が「チビ」だから「チ~ビ」と呼ぶ。
街中では最近あまり見かけない、紀州犬交じりのミックス犬(たぶん)で、いつも外につながれていて、白い犬なのに、全身薄汚れていて、後ろ足はびっこを引いていて。ちょっと痛々しい。
でも人懐こい目をした、可愛い番犬である。

チビがびっこを引いて歩きだした頃、親方は近所の獣医へ連れて行ったけど、設備がないし、うちでは治療できないと言われたらしい。

仕方なく、奥さんと一緒に、設備が完備されている村から最短の病院(たぶん車で片道1.5時間くらい)、犬山の病院まで連れて行ったらしい。そこでチビは色々な検査をされ1週間の入院となった。
初入院!

飼い主の親方も大きな動物病院を見てかなり動揺したらしいが、チビはおそらくもっと動揺したに違いない。

待合室には、ズラリと並んだ獣医師の名札と液晶パネルの数々。パネルはリアルタイムで診察室の様子を見せる。

「すっごい大きな病院でさ。おれんちの犬みたいな犬を連れてる人はおらんて。みんな高そうな大型犬を連れているか、小さなブランド犬を大事そうに抱いてくる人ばっかりでさぁ」と親方。。
「おれんちの犬は、ウンチついてるような感じで、汚いし。」と笑いながら話す。

「今のご時世、雑種犬は希少で貴重ですよ」と私。
「。。日本の風土に合ってるし、賢いし。」獣医さんからの受け売りそのまんま話す。

チビが入院して翌日、餌を食べないので、見舞いに来~い。と看護婦さんから連絡が入った。

毎日はさすがに行けず、入院して2日後にチビの好物の干し柿や、おにぎりを持ってゆくと、ちぎれんばかりにしっぽを振って完食したそうだ。
キャベツや大根も好きらしい。ひょっとしてベジタリアン犬?

「あいつ、信頼してない人から食べ物貰っても食べないの」と親方。
親方のおばあちゃんが作った干し柿やおにぎりのお米はオーガニック!
「チビはグルメで賢い」と話を聞いていた皆がうなずく。

山村に住む犬猫たちは、獣医さんがないので、病気すると放っておく飼い主が多いと親方。

結局チビの足は神経が関係しているらしくて、治らなかった。
「犬は金かかるなぁ」としみじみ言う親方。。<猫もかかるよ>

噂話をする私たちを横に、チビは相変わらずビッコを引きながら、嬉しそうに親方からもらった干し柿を一生懸命頬張っていた。


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