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人間社会で翻弄する動物の視点から色々綴っています。
 ピアス猫達
2009年06月13日 (土) | 編集 |
ピアス猫右側の子
ピアス猫がまた交通事故に遭い死んでいた。
ついこの間、HPを通じて連絡をしてくれたWさんが世話をしていてくれた猫だ
おでんやのデンちゃんがいたこの一角は猫が多い。交通量も多くこのあたりの猫達は特に心配していたが、3月に手術をし水色のピアスを付けてもらったオス猫が無残な姿になって中央分離帯の側に倒れていた。Wさんにプロテクションケージを貸し出しNさん宅へ行く途中その現場に出くわした。
このピアス猫は私が保護し手術をしてリリースした後、ほとんど見ることが無かったが、後でWさん宅で朝夜ご飯をもらっていることを聞き安心していた。
発見したとき、走行中だったので姿をきちんと確認できなかったが車を止め、直感してWさんに連絡をした。
現場の側まで行って見てみたがやはり特定できなかった。いずれの猫にせよ
なんども轢かれてはかわいそうだと思い、新聞紙を取りに車に戻った。信号が赤に変わったとき、分離帯に行き猫を頭から新聞に包み抱きかかえ路肩に運んだ。まだ柔らかかった猫を木の下に置いた。

その後まもなくしてWさんと息子さんが現場に着いた。歯がむき出しで頭部は血まみれになっていたため、猫の顔を認識する勇気すら失せたが、耳に懐中電灯をあてると水色のピアスとカットがされるのがわかった。ピアスの糸がのび、ビーズがあと少しで落ちそうになっていた。不憫だった。
Wさんが私より先に体の毛色であの子だと認識した。今朝もご飯食べに来ていたんです。
と悲しそうに言うWさん。ピアス猫

発情しているオス猫達が最近家の周囲でよく喧嘩をしていると話してくれた。おそらく喧嘩に巻き込まれこんな交通量の多い場所に飛び出したのかも知れない。

Wさんから翌朝霊園に持って行きましたと連絡を受けた。外の猫でしたが、朝晩家に通うこの猫を自分の猫のように思っていた。だから最後は持ち帰ることができてよかったと言ってくれた。昨夜はずっと泣いていたとも言っていた。
短い命のピアス猫だったが、この子には泣いてくれる人がいた。

そしてまた事件が起きた。
山崎川河川敷の猫達とその周辺の猫達が10匹以上死んだ。
どうやら薬物を撒いている輩がいるようだ。Nさんたちが警察に通報したり、町内会の会長さんたちと
掛け合っている。殺された猫達は毒を飲まされた後、最後の力を振り絞りヨロヨロ餌やりのおばさん宅へ来てバッタリひっくり返ったそうだ。おばさんはすぐに近くの獣医へ猫を運んだが猫は息絶えた。死因を特定するための解剖まではしなかったが、外傷はなく、どうやら薬物を飲んだという話に落ち着いたらしい。

1ヶ月ほど前、河川敷に黒猫が何の外傷も無くうずくまって死んでいたのを釣具屋のおじさんが発見した。今考えるとあの黒猫も毒を飲まされたのかもしれないと思う。だとすると定期的に野良猫を見ては
こういうことをしている人があの付近にいると思える。

好きで野良猫に産まれてくる訳でもなく、みんな人間が原因していることなのに、こういう残酷なことを平気でする人もいるんだ。
冬の寒さも、夏の暑さも、空腹も、心無い人間からの嫌がらせも、常に苦労を強いられている野良猫たち。外で野良猫が太ってマッタリできる環境が人や子供にもベストな環境だと多くの人に気づいて欲しい。

とりあえず遺棄虐待のチラシを周辺に50部ほど撒き、町内には回覧を廻してもらうよう今Nさん達が動いている。この辺りは結構物騒な事件が起きる。結束力の無さ、地域力の低下も安全な街づくりのためにはプラスにならない。







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