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人間社会で翻弄する動物の視点から色々綴っています。
 脱走
2021年11月28日 (日) | 編集 |
地域猫として4年ほど外で暮らした「シロちゃん」 
シロちゃんと共に数年面倒をみていた現場の猫たちも徐々に減り、最後に残ったシロちゃんだけを家に持ち帰りました。
それが今から8年前のことです。
9年も一緒に暮らすのに、シロちゃんは家の中でも人間を避け、いつも眉間にしわを寄せて不機嫌そうにしていました。
ただし、魚を食べてるときは、母の前にノコノコ出てきて前にお座りする。という感じです。
それ以外のときは、
人がいなくなると、ベッドの下からコソコソ出てきて、猫のトイレに行ったり、爪とぎをしたり、水を飲んだり。。。
こっちもかなり気を使って生活していたのに。。
そのシロちゃんが、先週、ベランダから脱走をしました。
「そんなにうちが嫌だったんだ。。」 
おそらく13歳か14歳になっていて、このところ急速に腎臓の数値が悪くなっていました。(半年前までは正常値だったんです)
夜はぐんと冷えるので、早く捕まえないといけないと思いつつ、
3階のベランダから鳩よけの網をつたって出て行ったシロを思うと、がっかり落ち込んでいたわけです。
妹からも、「そんなに家が嫌だったんだ。。辛いよね。」と言われ、慰めなのか、何なのか。。。と。。

出て行って2日目の夜、いつもの様に名前を呼びながら探しましたが見つからず、家に戻って暫くすると
外から聞いたことのない、悲し気な猫の鳴き声が聞こえました。
もしやと思い、出てみるとなんと、よれよれになって歩いているシロちゃんを発見。
「シロちゃん」と呼ぶと、私の顔を覗き込むように見て、側溝の中に入ってしまいました。
夜中の2時過ぎまで出てくるのを待ちましたが、動く様子が一向になく、仕方なく、
消防士の方に助けてもらえないか電話しました。(こんなことは初めてですが、猫がかなり弱っている様子だったので申し訳なかったですが聞いてみました)
来てくれました。本当に助かりました。
側溝の上の石をどけてくださり、そのおかげでシロを捕まえることができました。
シロちゃんをつまかえた時、両腕をかなり噛まれ(パニック状態だったため)、2週間ほど病院に通いましたが、私の腕もようやく
タイピングができるほど治りました。。。放せば逃げることはわかっていたので、噛まれたままの状態でシロを車に入れました。
車に入れても手から歯が抜けず、今思い出してもゾッとします。。消防士さんは私の手をかなり心配の様子でした。。
(ああいうときは、猫の頭を布で覆うといいですね。そうしたら多分もう少し落ち着いたと思います)
家に連れ帰ると、外でのマックスに緊張したシロちゃんの顔が0.1秒で穏やかな顔に変わるのを見ました。
「そんなら出て行かなきゃいいのに。。。」

その後のシロちゃんは虫の息で、毎朝、息をしているか確認するのが怖かったですが、
毎日点滴をしつつ様子見です。脱走したとき、前足を骨折しており、
可哀想に、泣きっ面にハチ状態。
魚が好きな猫なので、無理に嫌いな餌を強要するのはもうやめて、魚あげてます。

私は、両腕が使えず、自宅で猫に点滴を打つのも難しく、2日ほど友人に助けてもらいました。
とんだことで、皆さんにご迷惑をおかけしました。すみませんでした。

皆さんも脱走にはくれぐれもご注意ください。
ペコリ
sirochan2021_11.jpg
帰ってきてくれてありがとうね。病院で撒いてもらったシロの包帯。私のより粋ですね。