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人間社会で翻弄する動物の視点から色々綴っています。
 動物取扱責任者 研修に思うこと
2021年03月16日 (火) | 編集 |
毎年、名古屋市が主催する動物取扱責任者の研修会があります。
おもに、犬猫を販売する関係者が集まる場の様ですが、
私にとっては、年に一度、愛護センターの直近の活動の進捗と今後の展開を聞く場となりました。

職員の投影するスライドを熱心にスマホに収める人もいれば、いびきをかいて寝ている人、長髪の男の人など、
毎年いろんな人が会場を埋めます。

法律の改正についての説明がありました。
パブリックコメントを反映したものだと聞きました。

その中で、記憶に残ったのが、
犬も猫も繁殖は6歳まで。
犬に関しては6歳まで6回出産OK。猫に関しては回数の規定の説明はなし。
犬の管理は一人の従業員ごとに、最大20匹。繁殖犬の場合は15匹まで。
猫の管理は一人の従業員ごとに、最大30匹、繁殖猫は25匹まで。
令和6年の6月から実施されるそうです。それまでに業者は徐々に、法律に準拠できるよう準備をするそうです。

そのほかにも、犬猫を保護するスペースのこと、1日、3時間以上の運動、新鮮な水を与えることなど、
細かい規則の説明を聞きながら、、、
当たり前のようなことを規則化し、その規則を少しずつ改正する必要があり、
その改正のために、全国の有志の人たちが継続的に国に声を届けました。

犬猫を大切に扱う人たちだけが繁殖をするようになれば、こういった規則もそれほど、重要にはならなくなる。。のでしょう。
でもそうじゃないから、必要。そしてペットショップでの生体販売は廃止になりそうにありません。

名古屋市の猫の殺処分はまだゼロにならないそうです。
昨年は約80頭が処分されたそうです。
攻撃的な猫だという理由で処分された猫もいたそうですが、それってどういう意味なんだろうと、思ったわけです。
うちには、飼い主にも攻撃的で姿を見せない家庭内野良が普通にいます。
でも、みんな可愛いです。
どんな思いで殺されたんだろうと思うと、ただ可哀そうと。思うわけです。

保護施設を増やし保護するスペースを増やし、譲渡数を増やすことを計画中と聞きました。
クラウドファンディングや、ふるさと納税で資金が集まっているようです。
でも、譲渡以上に行政に力をいれてもらいたいことは、一般の人たちへの地域猫活動の啓発です。
しかしながら毎年、地域猫活動の話はさっぱりと、記憶に残らない程度で終わります。
地域猫の活動は、一代限りで終わってゆく野良猫の生きる権利を確立する活動です。

名東区の公園でまた、虐待事件がありました。
この時期、いつもどこかで起こる事件。公園の猫は、手術の助成金が受けられません。
こういう矛盾もいつまで続くのかと思います。
地域猫活動が堂々とできるようになれば、こんな事件も減ってゆくと思うわけです。