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人間社会で翻弄する動物の視点から色々綴っています。
 寒い公園、TNR
2012年02月15日 (水) | 編集 |
手術に熱心な若いTさんと一緒に、山崎川河川敷の親子ネコたち3匹の保護に向かったときの話。。
この日、Tさんは6時間かけて作ったお手製のプロテクションケージの布カバー(電車に乗っても運べるショルダーバッグ式)を持参して登場してくれた。

その夜は、小雪がちらつき、めちゃくちゃ寒く、ブルブル震えながら3匹がいると思われる現場の公園に行くと、なんと寒さの中、小学生らしき男の子たち3人が元気よく風を切ってブランコで遊んでる。
親子3匹のネコたちの姿はどこにもない。代わって3人の子供たち。。
Tさんが、いつも大抵このブランコのすぐ後ろ辺りにいるんです。と言う。

こりゃ、出てこないわ。、困ったなぁ。。
2人でブランコ周辺を見渡してもネコは一匹もみかけない。寒い上に、子供たちの
声で、警戒して出てこない。時間は、夜の8時半。んー。。塾帰りかしらん。。帰る気配なし。

仕方なく、3人の子供たちの中で、一番背の高い子に話しかける。

「お兄ちゃんたちさ、何時ころまでブランコで遊ぶ予定?」

唐突な質問に、利発そうな男の子の目が点になった。4年生くらいかな。
「。。もう。。少しくらいです。」返事の声が明らかに困ってる感じ。

他の2人も、さっきまで蹴りまくっていたブランコを止め私を見入る。「ひょっとしてブランコしたいの?」と思ったのかもしれない。

「おばちゃんたち、(Tさんはお姉さん)飼い主のいないネコの数が増えちゃうと面倒みきれなくてかわいそうだし、フンのことでもめちゃっても困るから、ここら辺のネコたちがネコを産まないように手術してるの。明日手術の予約を病院に入れているんだけど、お兄ちゃんたちがいるとさ、ネコが警戒して姿を見せないみたいなの。いつも、この時間に、このブランコの後ろ辺りに来るらしいの」とここまで言うと、男の子たちの目から困惑した表情が若干。。消え、

「わかりました。今日はもう帰ります」と男の子。
「ありがとうね」と私。

3人はブランコの脇にとめてあった自転車に乗って早々と立ち去ってくれた。
子供たちが、こういう会話を、大きくなっても頭のどこかにとめておいてくれるといいなぁ。

その後まもなく、彼らの協力の甲斐あり、チャトラの中チビを保護できた。
CIMG7219_tya_2012_2_yamazaki.jpg

現場は、名市大のそば。大学の塀の向こうで、中チビの母猫が発情して大泣きしていた。

生き物の本能に逆らう活動。
でもTさんと一緒にここだけはなんとしてもTNRを済ませたい。

大学には平日にでも出向き、話ができたらいいと思うけど、仕事もっているとさっさと動けない。どうせダメモト。去勢・避妊手術と同時にトイレ設置の必要性を話し、協力を求めたい。
CIMG7224.jpg
猫パンチ炸裂、中ちび茶トラ怖!可愛い奴!!懐く子なら譲渡するけどそうでなければ、
リターンするよ。とにかくよく食べる。公園を親子でウロウロ。人の情けでここまで育ったんだね。
それにしても最近私の周辺には、黒猫や茶トラが妙に多い。