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人間社会で翻弄する動物の視点から色々綴っています。
 愛知県猫殺処分ワースト1の訳
2009年11月20日 (金) | 編集 |
今日、仕事帰り、瑞穂区役所に行った。
名古屋市長を交え、地域で問題に取り組むシステムづくり地域委員会(仮名)の話し合いに参加した。駆け込んだので席は前の方しか空いてなく3列目に座った。
講堂はほぼ満席で相当数が参加し、これまで他の地区での会合もあわせ一番大勢の参加だったと聞いた。

地域委員会は地域委員を選出し、地区の問題を話し合い解決するための仕組みを持つ、らしい。
予算も市からでるが、市会議員が議会で却下すると駄目になる。というもの。ただ話し合いは全部オープンにするので一般市民も見ることが出来る。
市会議員はあんな風だから、市長は逆風で大変だ。正義感のある議員さんが何人いるんだろうと思う。市民が選んだ市長の意見を却下するような議員は辞めてもらおうと言っているおじさんたちもいた。委員会発足の反対派と賛成派で意見が対立。喋っているのはほとんどお爺さんたち。なんかよくわかんないけど、大きな船が大きく揺れながらきしみながら動き出しているようなそんな場所にいるような気がした。

猫問題は、大抵町内会で否決される。猫問題のみならず、ぶっちゃけ、面倒なことは歳だからしたくない。でも自分の利害に関わることは動く。理由が今日改めてわかった気がした。
若い人たちは皆仕事に忙しく、こういう会合に集まるのはほとんど70代やら80代のおじいさんたち。

質疑応答に入って開口一番私の真後ろに座っていた白髪の老人がこう切り出した。
私は穂波学区でずーっと区政委員をしている者です。我々の学区ではこれまで何の問題も無い!
なのに市長はなんで勝手にこういう委員会を作ったりするのか!なんで勝手に新しいことをするのか!
と、お爺さん。市長に向かってあんたまだ3年と数ヶ月任期が残ってるんだから勝手にされちゃ困るんだよ。とも付け加える。

このお爺さんはひょっとしたら来年いや、明日死んでしまうかも知れない年齢だ。何をそんなに興奮する理由があるのかこっちが聞きたくなる。

このお爺さんのが発言すると、あちらこちらで拍手が起きた。えーっ?こんな感じなんだ。こういうお爺さんがたくさん来ている会合だったんだ。とこのとき初めてわかった。
里山問題のために国に掛け合っていて若干遅れて登場した市長。開口一番こんなふうでお疲れモードな表情。

虐待問題の話しに触れ、地域の人たちで守ってあげて欲しいと話していた。市長は、こういうお爺さんたち相手に大変なんだろうなーと気の毒な気がした。

そして、こういう人たちが地域を牛耳っていて、新しい問題、登校拒否、虐待問題、猫問題なんか
取り扱う様子も無い感じがしたし、実際そうなんだと思う。肩書きばかり大事にしたがる
お爺さんたち。

市長は実際に現場に行って事情を聞いているから私達からそう離れたところにいない気もする。
会長や民生委員なんかに問題を話しても相手にされていない人たちは私達以外にも大勢いるに違いない。そういう委員は町の活性化の邪魔にもなる。でも役人はこういう人たちにペコペコしているらしい。。。

地域委員に選出されるといろんな事ができるようなできないような。委員になるにはある条件をクリアしないといけない。仕事を持っている若い人たちが委員になれるんだろうか?結局、定年して時間の有り余った地場にながーく住む年金貰ってるお爺さん達だけが戸別訪問をして投票してもらって
なってしまうんではないんだろうか?いずれにせよ住民が意識を持って活動内容を見ていないといけなし、行政もいろんな事に縛られることなくバックアップしないと、変な方向に行っちゃうこともある気がする。

愛知の殺処分頭数は12000匹、東京の倍だと聞く。お爺さんたちの生き物への尊厳の低さがこの数を減らさない。と言っても過言でない気がしてきた。高齢者は猫問題など問題にしない人が多い。価値観や、生き物に対する考え方が若い世代とは違いすぎる。

明日からも引き続きいろんな区役所でこの会合が行われる。
市長も参加する。若い人たち是非出かけてみてはどうかしらと思う。
http://www.city.nagoya.jp/shisei/gyouzaisei/nagoya00073538.html
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