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人間社会で翻弄する動物の視点から色々綴っています。
 サビちゃん里親さん決定
2009年10月25日 (日) | 編集 |
仔猫の譲渡や保護や、神社のTNRは平行して行っているけど、今一番気になっていることが
千種区に貰われていったジジちゃんの病状だ。まだ半年も生きていない猫だ。

今日、Nさんとジジのお宅にお見舞いに伺った。
いつもは暗いクローゼットにじっとしているのに私達が到着した頃、リビングルームに出てきてくれていて、これはとても珍しいですとHさんご夫婦。

ほぼ3ヶ月ぶりにみるジジは少し痩せていて目元は少し涙目だった。
抱っこしたかったけど、痩せたジジを前に、抱っこなんて負担だ。

保護時の話をNさんがHさんご夫婦に話し始めた。
実はジジにはご近所から2回の通報がNさんにあった。
一回目はNさんの猫を貰ってくれたご近所の男性から、仔猫が周辺にいてどうしていいのか教えてください。という連絡。
Nさんも私も保護猫でてんてこ舞いしていて、電話で保護が出来ないことを告げた。
それから1週間後、こんどは活動仲間のKさんからNさんに連絡が入った。
ぐったりした仔猫がいる。その場所がNさん宅から近いので来てもらえないかという連絡。
最初の通報から1週間の間に他の保護猫が続々譲渡され、私達はようやく一息つけそうだった。

Nさんが現場に行くと、ジジがいた。風邪で顔は見事にぐちゃぐちゃだった。
保護したあと、最初に電話をくれた男性がNさん宅に行き、その猫を見ると僕が見た猫です。と言う。

ジジは結局、Nさんに保護される運命になっていたんだね。とNさんに言ったことを思い出す。
そのジジは腹膜炎だけでなく、心臓にも致命的な欠陥があることがわかった。
その欠陥のせいで動脈と静脈の血液がまざるんだそうだ。手術の成功事例があまりない奇病だとHさんのご主人が教えてくれた。

残念だけど恐らくもうあまり長くは生きられないと思う。
小さな猫一匹と私達がこんな風に絡み合い、喜んだり、泣いたり。

Hさんのお宅で私とNさんに代わる代わるスリスリしてくれたジジ。
jiji333.jpg

しばらく愛嬌を振りまくと、いつも自分が静かにいられる暗い場所に移動しじっとうずくまっていた。
来てくれて有難うと言っていたのだろうか。
jijisleep.jpg疲れやすく横になるジジ
Hさんご夫婦から元気の時に撮った写真や動画をものすごくたくさん見せてもらった。
うちの猫の写真の10年間分くらいの量に匹敵する。そうとうかわいがってもらっていることを感じた。
jiji

perochan.jpg
元気だった頃のちびジジ。Hさん達が帰宅すると喜んで玄関までかけて出迎えてくれるジジ。

ご夫婦でとても献身的に面倒をみてくれているHさんお宅へ貰われていったジジの運にありがとうと言いたい。
ジジが私達に「保護してくれてありがとう」ともし、言ってくれているなら、そんなこと言ってくれなくていいから、どうか少しでも苦しまないでHさんの側で逝って欲しいと願う。