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人間社会で翻弄する動物の視点から色々綴っています。
 シェルター
2009年09月26日 (土) | 編集 |
用事があって昔住んでいたアメリカの町に来ている。ミシガン州にあるAnnArborという町。
車産業で成り立つデトロイトはここから近い。

14年前に住んでいた町なのではっきりとどこに何があったのか思い出すのが難しく、
時差ぼけでボーっとしている頭でもって左側を走る交通ルールに従うのも危なっかしく、申し訳ないけが私の運搬は友達任せ。
学生時代気にもとめていなかった猫犬問題。今回、友人と彼女の子供、Kai君と一緒にシェルターを覗いた。
処分場は怖くて行きたくないわと言うと、そんなことしてないよ、週末は結構家族ずれで賑わい、みなが犬の散歩をしにくると言う。
リーマンショック以後、犬猫を手放す人が増え、大きな犬たちが散歩に連れて行ってと目で訴えていた。保護されているケージには一頭ずつ名前や年齢、性格などが書かれていて気に入った犬を散歩に連れ出し、家に迎えたい場合は必要な手続きをし迎える。
ウィークデーでも人が多く、週末はもっとごったがえするらしい。
スタッフに聞くと、シェルターは6割は寄付でまかなわれ、NPOとして運営しているのだと言う。
行政からの一般人への啓発が十分されているのでこういうシェルターがさほど問題なく運営できる気がする。
chie_kai.jpg
ヒューメインソサイエティの前で 私の古い友達と一人息子の快君(小学6年)。
日本とは事情がぜんぜん違う。シェルターには獣医師も待機していてここから貰われていく犬猫の
主治医になる。犬猫を始めて飼う人たちには予行練習ができるシステムになっている。

快君と遊んでもらって喜んでいる保護犬。
銜えているのはなぜが私のデジカメケース。なんでもくわえて走るので取り上げるのが大変だった

kai_dog

犬猫は貰う方が$40程度支払う。子猫は1匹80ドル。私が行ったときとてもかわいい仔猫が2匹いた。フワフワしたグレーとさび猫。
子猫たちは今セール中で1匹買うと、もう1匹ただでおまけしてくれるらしい。なんだかアメリカらしくて笑える。
私が子猫たちを触ろうとしたら一匹触ったらすぐ手を洗って次を触る様、子供から注意された。
同じケージに入っていた仔猫たちなのに、何の意味があるのか?しかも
耳の先を少し触れただけなのに。。オーバーProtective!!まあいいや

においもなく、比較的きれいな環境で犬猫たちは新しい飼い主さんを待っていた。
大勢のスタッフがいた。
猫部屋には12匹くらいの成猫がいたが、聞くとみんな貰われてゆくと
若い女性スタッフが普通に話す。猫のサイズは大きく、毛足の長い映画に出てきそうな猫たちも複数いた。
cat in the humane society
保護猫

こういう犬猫が欲しいとHPから問い合わせると、全米の至る所からお問い合わせに近い犬猫は
xx州にいますという返事が貰えるそう。複数の州に点在するシェルター同士が協力し合って情報提供をしているみたいだ。友人も柴犬が欲しくて問い合わせたが、オハイオ州にいますとの返事で見合わせたらしい。

Kai君の小学校で会ったMaxという成犬は新しい家族に迎えられたばかりではしゃぎ回っていた。

明日はシェルターから犬猫を貰い受けた古いアメリカ人の友人に会う。7年ぶり。
この町にいたころ、こういうった問題に何の興味も持ってなかった。