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人間社会で翻弄する動物の視点から色々綴っています。
 ふと思うこと
2009年09月04日 (金) | 編集 |
最近、多頭飼い飼育の崩壊 現場の写真をよく見る。全国で発生しているみたいだ。

どこかの民間ボランティア団体や個人が介入し、全部引き受け、手術をし、譲渡する。
保健所で処分される犬猫も丸ごと引き受け、涙をため、あーよかったと
思っているおばさんたちも大勢いることも知っている。

その場にいた犬猫は助かるから一安心。その場にいた犬猫は。
本来はこういうことを民間人が丸ごと引き受けてやるべきことと思えない。
これを続けると、行政って止まったままにならないか?ずっと溜まっているぬるま湯みたいな。

大抵の人って楽なほうが好きだから、私も多分そうするかも。

啓発もしないし、ガス処分に持ち込まれた犬猫を横に、あっそうかあのボランティアの
奥さんに電話すればいいんだ。甘えちゃえ。そうすれば引き取ってもらえる。
こういうパターンが定着するとは思えないだろうか。電話で呼んで、はいどーぞ。
おばさんたちは必死の思いで駆けつけ、犬猫を抱きしめ家に連れ帰る。
名古屋では聞かないが、以前はそうだったかもしれない。
岐阜にはそういう保健所がまだあるらしい。

殺処分という強迫観念に駆られ、何の交渉もせず保護をし続けると
一番肝心な一般人への啓発が遠のくような気がしてならない。
それでも助けたいから何か言って殺されてしまったらかわいそうだからと思う人の気持ちもわかる。
でも啓発は行政が行うのが一番効果大だ。それがされなくなる。

その場に居合わせた犬猫は助かるかもしれないけど、
事故で死ぬ犬猫も、虐待を受ける犬猫も、処分される犬猫も、場所が場所なら業者に連れてゆかれる犬猫も減らない。

なぜならこれは一部の有志だけで止められるほど小さな問題ではないからだと思う。
おばさんたちが髪を振り乱して保護に専念すればするほど、残念だけど
満足の行く成果が収められない気がする。
日本の隅々まで職員もひっくるめて大勢の人の意識を変えないと解決しない。