
2009年03月25日 (水) | 編集 |
飼い主のいない猫の面倒を見始めてから、それまで気にもしたことがないことが気になりだした。
その一つが天候だ。
1日一回の餌の時間帯に雨が降ると大抵の外猫は食べそびれる。特に寒い時期に冷たい雨が降り
いつもの猫たちが餌場に現れないと心配だ。
私は冬が一番好きだったけど、最近はこの理由からそうでもない。
施術と餌・水の提供、啓発のチラシ配りしかしてあげられない自身の力の無さのため、いまだ害獣扱いされている猫達に申し訳ないと思うことがある。
好きで野良猫をやっているわけでもないのに。
いっそのこと全部家へ持ち帰りたいと
思うこともたびたびあるが、そんなことをしても猫の数を減らすという
目的には繋がらないので考え直すことがよくある。
そういう時、先駆けて地域猫活動を成功させた東京の友達のFさんが
私の方向違いの考えを何気に改めさせる。
この活動の一番の課題は啓発と対話だと思う。譲渡でも保護でもない。
譲渡や保護は一時的にはその現場から数を減らすことに繋がるが、
住民の数を減らすという意識が薄ければ数はたちまち元に戻る。継続した管理を怠ればいくら費用と労力をかけ手術を繰り返しても元の木阿弥。ボランティアが勝手にやってきて勝手に手術をしてくれると思われれば、TNRや地域猫の展開も進展も見られない。この基本的な部分を理解しておかないと猫だけ抱え、アップアップと酸素不足となった水槽の魚に成り果てる。
東京の友達が保護したがる私を止める理由はここにある。私自身もこのことは重々わかっているが、長年外で面倒を見ている猫たちが毎冬風邪をひいて目を腫らしているといっそ連れ帰ろうかと思う。でも一旦連れ帰れば恐らく風邪が治っても容易に元いた場所には戻せなくなる。そう簡単に割り切れなくなる自分のことを知っている。結果、抱える猫だけ増やせば世話に明け暮れ疲れ果てる。。。旅行どころか出張や転勤のある仕事にも就けずネコが足かせになる。
家から少し離れた場所で毎週ゴミの日にネコが群がっている一角がある。
先週、見かねて一匹捕獲し、手術をした。雌猫だった。
手術後すぐ現場周辺にピアス猫についてのチラシを投函した。
昨年から2度目の投函。
投函後、その現場付近をリリママに同行してもらって訪れた。
ネコがテリトリーとしていると思われる家のチャイムを押した。
その家の庭には「ここは私の家よ」と言いたげな顔をした成猫たちがざっと4匹。4日前に捕獲し手術たメス猫がいた家だ。隣接したアパートにはペットボトルやらツクツクした猫よけがたくさん置かれていた。
「猫について話がしたい」と言うと、最初は忙しいからと断られたが、奥さんが家の中から出てきた。
出てきたと同時に、奥さんの足元に瞬く間にネコがすりすり数匹擦り寄ってきた。
これで餌をあげてくれているのが彼女だということが一目瞭然になった。
奥さんは、同居している年寄りが餌をあげている。それにうちはオスにしか餌をあげていないから関係ないと言う。恐らく近隣から迷惑がられていることはわかっているから、私達へのガードは固い。
かわいそうに思って餌をあげることに私はとやかく言わない。
ただ子ネコが産まれ増えてゆくことは無視できない。横の一角では、
その地区の住民であるYさんの協力でかなりの猫の手術を終えていた。
この地区でネコが産まれればその未手術の猫たちがまたYさんのエリア、私のエリアに流れてくる。ここで止めてもらうのが一番理想的だ。
お宅がチラシ投函してくれたの?と私に聞く奥さんはやはり
気にかけているのだと感じた。
できれば手術と捕獲の協力をしてもらいえないかと訪ねるが、うちには関係なく、オスしか面倒見ていませんの一点張り。
オスもスプレーをし子種を撒きますから手術したほうがいいですよと
静かに言うと、
予期せぬ返答だったようで、奥さんの目が少し泳いだ。
費用と労力が問題なのかと、協力しますと持ちかけても
うちには関係ないと言う。
本心で関係ないと思っているのか、本当は費用を出してもらえればしたいと思っているのかわからないから、私も対応に悩む。
「手術してやりたいのは山々だが負担ができず困っていた。数千円なら協力したい」と言う人のほうがよほど協力しやすい。
いい年をした大人が、子供でもない私に対し、子供だましにもならない返答をする。足元にまとわりつく猫たちを問題として捉えたがらず、それゆえ増やされている猫たちも気の毒だし、そんな返事しかできないこの奥さんにも少し同情してしまう。
猫は増え、近隣とのトラブルも一層深刻化するだろう。
こういう場合、世田谷では保健所の職員が介入して解決することが多いと
Fさんが言っていたが、瑞穂の保健所には何回か電話で頼んだことがあるが「できない」という返事だった。理由は不明。
この奥さんの住むエリアでは、毎年仔猫が産まれ、昨春は、袋に入れられまだ目も開いていない猫たち5匹が死んでしまった。茶トラ猫たちだった。授乳を必要とする猫たちの保護は協力が無いと簡単にはできない。
この奥さんにあのチラシを撒いた人が
勝手にやってきて勝手に手術してくれる。なんて好都合。と思われると
私がこのエリアを引っ越したりすればその後またネコは増える。
一度この奥さんに駄目元で手紙を書くのも手かもしれない。やっても駄目かもしれないが、駄目じゃないかもしれない。だったらやっちゃえば?と思ったりする。
その一つが天候だ。
1日一回の餌の時間帯に雨が降ると大抵の外猫は食べそびれる。特に寒い時期に冷たい雨が降り
いつもの猫たちが餌場に現れないと心配だ。
私は冬が一番好きだったけど、最近はこの理由からそうでもない。
施術と餌・水の提供、啓発のチラシ配りしかしてあげられない自身の力の無さのため、いまだ害獣扱いされている猫達に申し訳ないと思うことがある。
好きで野良猫をやっているわけでもないのに。
いっそのこと全部家へ持ち帰りたいと
思うこともたびたびあるが、そんなことをしても猫の数を減らすという
目的には繋がらないので考え直すことがよくある。
そういう時、先駆けて地域猫活動を成功させた東京の友達のFさんが
私の方向違いの考えを何気に改めさせる。
この活動の一番の課題は啓発と対話だと思う。譲渡でも保護でもない。
譲渡や保護は一時的にはその現場から数を減らすことに繋がるが、
住民の数を減らすという意識が薄ければ数はたちまち元に戻る。継続した管理を怠ればいくら費用と労力をかけ手術を繰り返しても元の木阿弥。ボランティアが勝手にやってきて勝手に手術をしてくれると思われれば、TNRや地域猫の展開も進展も見られない。この基本的な部分を理解しておかないと猫だけ抱え、アップアップと酸素不足となった水槽の魚に成り果てる。
東京の友達が保護したがる私を止める理由はここにある。私自身もこのことは重々わかっているが、長年外で面倒を見ている猫たちが毎冬風邪をひいて目を腫らしているといっそ連れ帰ろうかと思う。でも一旦連れ帰れば恐らく風邪が治っても容易に元いた場所には戻せなくなる。そう簡単に割り切れなくなる自分のことを知っている。結果、抱える猫だけ増やせば世話に明け暮れ疲れ果てる。。。旅行どころか出張や転勤のある仕事にも就けずネコが足かせになる。
家から少し離れた場所で毎週ゴミの日にネコが群がっている一角がある。
先週、見かねて一匹捕獲し、手術をした。雌猫だった。
手術後すぐ現場周辺にピアス猫についてのチラシを投函した。
昨年から2度目の投函。
投函後、その現場付近をリリママに同行してもらって訪れた。
ネコがテリトリーとしていると思われる家のチャイムを押した。
その家の庭には「ここは私の家よ」と言いたげな顔をした成猫たちがざっと4匹。4日前に捕獲し手術たメス猫がいた家だ。隣接したアパートにはペットボトルやらツクツクした猫よけがたくさん置かれていた。
「猫について話がしたい」と言うと、最初は忙しいからと断られたが、奥さんが家の中から出てきた。
出てきたと同時に、奥さんの足元に瞬く間にネコがすりすり数匹擦り寄ってきた。
これで餌をあげてくれているのが彼女だということが一目瞭然になった。
奥さんは、同居している年寄りが餌をあげている。それにうちはオスにしか餌をあげていないから関係ないと言う。恐らく近隣から迷惑がられていることはわかっているから、私達へのガードは固い。
かわいそうに思って餌をあげることに私はとやかく言わない。
ただ子ネコが産まれ増えてゆくことは無視できない。横の一角では、
その地区の住民であるYさんの協力でかなりの猫の手術を終えていた。
この地区でネコが産まれればその未手術の猫たちがまたYさんのエリア、私のエリアに流れてくる。ここで止めてもらうのが一番理想的だ。
お宅がチラシ投函してくれたの?と私に聞く奥さんはやはり
気にかけているのだと感じた。
できれば手術と捕獲の協力をしてもらいえないかと訪ねるが、うちには関係なく、オスしか面倒見ていませんの一点張り。
オスもスプレーをし子種を撒きますから手術したほうがいいですよと
静かに言うと、
予期せぬ返答だったようで、奥さんの目が少し泳いだ。
費用と労力が問題なのかと、協力しますと持ちかけても
うちには関係ないと言う。
本心で関係ないと思っているのか、本当は費用を出してもらえればしたいと思っているのかわからないから、私も対応に悩む。
「手術してやりたいのは山々だが負担ができず困っていた。数千円なら協力したい」と言う人のほうがよほど協力しやすい。
いい年をした大人が、子供でもない私に対し、子供だましにもならない返答をする。足元にまとわりつく猫たちを問題として捉えたがらず、それゆえ増やされている猫たちも気の毒だし、そんな返事しかできないこの奥さんにも少し同情してしまう。
猫は増え、近隣とのトラブルも一層深刻化するだろう。
こういう場合、世田谷では保健所の職員が介入して解決することが多いと
Fさんが言っていたが、瑞穂の保健所には何回か電話で頼んだことがあるが「できない」という返事だった。理由は不明。
この奥さんの住むエリアでは、毎年仔猫が産まれ、昨春は、袋に入れられまだ目も開いていない猫たち5匹が死んでしまった。茶トラ猫たちだった。授乳を必要とする猫たちの保護は協力が無いと簡単にはできない。
この奥さんにあのチラシを撒いた人が
勝手にやってきて勝手に手術してくれる。なんて好都合。と思われると
私がこのエリアを引っ越したりすればその後またネコは増える。
一度この奥さんに駄目元で手紙を書くのも手かもしれない。やっても駄目かもしれないが、駄目じゃないかもしれない。だったらやっちゃえば?と思ったりする。
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