
2008年09月26日 (金) | 編集 |
ブログの更新をする時間が最近なかなかとれない。
仔猫へのアクセスがまたぴたりと止まり、9月21日は、建設会社が主催した
イベントの犬猫譲渡会に参加した。
急きょ決まった話だった。個人的にはネコにはストレスがかかるのであまり好きではないが、
人好きな猫達を選抜して連れて行った。
関東にいたとき、伊勢丹デパートの前で、譲渡会を体験したことがある。
そこでも同じだが、パフォーマンスのよい子は人気がある。かたまってしまう子にはただのストレス。そういう子は、
「なんでこんなとこで見世物にされるわけ?」といじけてる。
当日は、他の愛護団体さんも犬や猫を連れてきていて、みんな大変だぁ、よくやるわと他人事のように感心した。
暑いせいもあり、2時間ほどで私たちは退散した。
翌日、里親さんから主催者に連絡が入り、パフォーマンスのよかったキジトラだけが、譲渡の運びとなった。
譲渡会にはテレビなんかでよく見る純血種の犬がたくさんいた。この子達どこから来たの?と犬のボランティアさんに聞くと、ブリーダー放棄、飼い主が保健所に殺処分を頼んで持ち込まれた犬たちだと言う。
ブリーダー放棄犬は産ませるだけの犬たちだから、保護されたときは人を嫌い、訓練に根気と労力がかなり
かかると言う。訓練中噛まれる人もいるらしい。若い女性から噛まれた傷を見せられ、思わず亀みたいに首がすくんだ。
そういうブリーダーって処罰の対象になっているのだろうか?民間ボランティアがただ受けてるだけ?だとしたらお上は、そーとー仕事してないね。
向かいのテントにやさしそうで、おとなしそうな矢部建設のおじさんがいたので、
よそ行きの顔で「おじさん猫飼ってよ」と言うと、「家にはもう2匹いるんだよ」とニンマリ。近所の野良猫を飼ってるらしい。建設会社のおじさんならきっとおーきな家に住んでいるんだろうなーと羨ましくなる。
仕方ないので、おじさんから爪とぎ用に良いにおいのするヒノキの端材を3枚買う。
9月24日
悲しい現場に遭遇した。
近所に猫の集まる一角がある。何匹か私費やご寄付を使ってねこたちを手術していた。寄付は、現場周辺の住民から頂いたものではなく、瑞穂区の北部や昭和区にお住まいの方から頂いたものだ。
昨夜その一角で黒ネコが仰向けになり、痙攣していた。口から血がゴボゴボ吹きこぼれ、
乾いた路面にも血がついていた。
轢かれた直後だった。痛々しかった。
反対車線の車の運転手たちは猫をよける為、減速し、渋滞していた。
私は自分の猫を病院へ運ぶ途中だったので、轢かれた黒猫も連れてゆこうかと一瞬思ったが、その必要もないだろうと力なく思った。
おそらく即死だった。
非常点滅を点灯し、車を縁に寄せ、車内に積んであった新聞紙を持って
仰向けになっている猫に近づいた。
まだやわらかい猫を抱いて、縁に寄せ、耳をみると、V字カットがされていた。
昨年の冬、まだ小さかった猫だったが、捕獲ができたので
先生に頼んで手術してもらった子だった。施しを受けながらここまで大きくなっていたのに、死んじゃったんだ。
痙攣を起こして死んでゆく猫を、その側で同腹の黒ネコがお座りをしてじっと見ていた。
餌の時間だったのだと思う。
一日一回のわずかな餌を、貰う前に空腹で死んだのだと思うと、不憫だった。地域に住む人間ならこのあたりにネコが多く、
徐行しなければ通れないことはわかるはず。轢いた輩が、そんなこと考えるわけもない。
去勢や避妊手術は、その地域に住んでいる人がすべき行為である。
私など、よそ者が何頭手術をしたところで、その後の管理ができなければ、猫の頭数は減らない。
転勤で住処を変える人ではなく、その場に家を構え、ずっと住んでいる地場の人が立ち上がらないと
猫問題は解決しない。
死んだ猫の現場の側には人目を忍んで、餌だけ与えるおばさんがいる。3階立ての大きな家に住んでいる人だ。
手術しませんか?と声がけしても費用まで払ってするのは嫌らしい。
仕方ないから私がする。
でもこれって結局、問題を沈静化させるだけで、根本解決には至らない。
結局、放っておけばよかったのだろうかと考えた。地域猫活動の先を行く友達は、放っておいて、問題になってからそこに住む人たちに行動させればいいと言っていた。
そこに至るまで何匹も轢かれて死ぬだろうが、それを見ても何もしないで放っておく住民しかそこにいないなら、そういう地域はそれでいいと思う。
文句だけを保健所に言い、ネコが嫌いだから、ネコを飼っている人まで私は嫌いとほざく近所のばあさんのことを思い出した。
そのばあさん、野良猫を見るたび、あたりを見回し人がいないと足蹴にする。
捕獲器を持って捕獲し手術していると告げると、20秒ほどぽかんと口を開け続け、そんなことしているわけがないと言う。
野良猫に1000円だって使っている人の気持ちはわからんと言った風だった。ぽかんばあさんの家の側には野良猫が多い。ぽかんばあさんの隣には餌だけまく、目つきの悪い仔猫大好き爺さんが住んでいるからだ。
ここのネコ達も何匹か手術をし、何匹か爺さんの目を盗んで仔猫を里子に出したが、
馬鹿らしくなってきた。
ぽかん婆と偏屈爺を相手にしている暇はない。
協力してくれる地域の人たちを優先したい。
「坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い」 ねこだすけのチラシにこんな言葉が使われていた。でもこの言葉は、リバーシブルにも適応する。
たかが猫だが、猫を介してそこに住む人間のことがよくわかる。
ぎすぎす猫の多いところはぎすぎす人間が多く、丸々猫の多いところは物理的にも精神的にも豊かな人が多い。
10月17日、轢かれた猫が住んだ町の役員のおじいさんたちと野良猫対策の話をする。
ボランティアの働きかけ、保健委員さんの協力でようやく話し合いの場が持てることになった。
平日なので、役員のおじいさんたちと違い、私たちは勤めがあるので会社は休みをとることになるが仕方ない。
地域住民の意識が低い場所ほど、猫好き、猫嫌いの溝は深い。でも、お互いの協力がないと、手術、費用捻出、遺棄防止はできない。
この3つができないと、このエリアはいつまでたっても、瑞穂区の猫スラム街。
陽明学区では地域ネコ活動を始める動きが一部の住民から出ているようだ。野良猫問題に意識の高い人が多いと感じる。
偏屈爺さんの近くで捕獲し、3日前に手術を終えたピアス猫。ニャーと鳴けない声の出ない猫だった。寄付をいただいていたので3種混合のワクチンも打つことができた。
ポカン婆さんと偏屈爺のエリアに猫を返すと、野うさぎのようにかけていった。ピアスが長いことついているといいと思う。
仔猫へのアクセスがまたぴたりと止まり、9月21日は、建設会社が主催した
イベントの犬猫譲渡会に参加した。
急きょ決まった話だった。個人的にはネコにはストレスがかかるのであまり好きではないが、
人好きな猫達を選抜して連れて行った。
関東にいたとき、伊勢丹デパートの前で、譲渡会を体験したことがある。
そこでも同じだが、パフォーマンスのよい子は人気がある。かたまってしまう子にはただのストレス。そういう子は、
「なんでこんなとこで見世物にされるわけ?」といじけてる。
当日は、他の愛護団体さんも犬や猫を連れてきていて、みんな大変だぁ、よくやるわと他人事のように感心した。
暑いせいもあり、2時間ほどで私たちは退散した。
翌日、里親さんから主催者に連絡が入り、パフォーマンスのよかったキジトラだけが、譲渡の運びとなった。
譲渡会にはテレビなんかでよく見る純血種の犬がたくさんいた。この子達どこから来たの?と犬のボランティアさんに聞くと、ブリーダー放棄、飼い主が保健所に殺処分を頼んで持ち込まれた犬たちだと言う。
ブリーダー放棄犬は産ませるだけの犬たちだから、保護されたときは人を嫌い、訓練に根気と労力がかなり
かかると言う。訓練中噛まれる人もいるらしい。若い女性から噛まれた傷を見せられ、思わず亀みたいに首がすくんだ。
そういうブリーダーって処罰の対象になっているのだろうか?民間ボランティアがただ受けてるだけ?だとしたらお上は、そーとー仕事してないね。
向かいのテントにやさしそうで、おとなしそうな矢部建設のおじさんがいたので、
よそ行きの顔で「おじさん猫飼ってよ」と言うと、「家にはもう2匹いるんだよ」とニンマリ。近所の野良猫を飼ってるらしい。建設会社のおじさんならきっとおーきな家に住んでいるんだろうなーと羨ましくなる。
仕方ないので、おじさんから爪とぎ用に良いにおいのするヒノキの端材を3枚買う。
9月24日
悲しい現場に遭遇した。
近所に猫の集まる一角がある。何匹か私費やご寄付を使ってねこたちを手術していた。寄付は、現場周辺の住民から頂いたものではなく、瑞穂区の北部や昭和区にお住まいの方から頂いたものだ。
昨夜その一角で黒ネコが仰向けになり、痙攣していた。口から血がゴボゴボ吹きこぼれ、
乾いた路面にも血がついていた。
轢かれた直後だった。痛々しかった。
反対車線の車の運転手たちは猫をよける為、減速し、渋滞していた。
私は自分の猫を病院へ運ぶ途中だったので、轢かれた黒猫も連れてゆこうかと一瞬思ったが、その必要もないだろうと力なく思った。
おそらく即死だった。
非常点滅を点灯し、車を縁に寄せ、車内に積んであった新聞紙を持って
仰向けになっている猫に近づいた。
まだやわらかい猫を抱いて、縁に寄せ、耳をみると、V字カットがされていた。
昨年の冬、まだ小さかった猫だったが、捕獲ができたので
先生に頼んで手術してもらった子だった。施しを受けながらここまで大きくなっていたのに、死んじゃったんだ。
痙攣を起こして死んでゆく猫を、その側で同腹の黒ネコがお座りをしてじっと見ていた。
餌の時間だったのだと思う。
一日一回のわずかな餌を、貰う前に空腹で死んだのだと思うと、不憫だった。地域に住む人間ならこのあたりにネコが多く、
徐行しなければ通れないことはわかるはず。轢いた輩が、そんなこと考えるわけもない。
去勢や避妊手術は、その地域に住んでいる人がすべき行為である。
私など、よそ者が何頭手術をしたところで、その後の管理ができなければ、猫の頭数は減らない。
転勤で住処を変える人ではなく、その場に家を構え、ずっと住んでいる地場の人が立ち上がらないと
猫問題は解決しない。
死んだ猫の現場の側には人目を忍んで、餌だけ与えるおばさんがいる。3階立ての大きな家に住んでいる人だ。
手術しませんか?と声がけしても費用まで払ってするのは嫌らしい。
仕方ないから私がする。
でもこれって結局、問題を沈静化させるだけで、根本解決には至らない。
結局、放っておけばよかったのだろうかと考えた。地域猫活動の先を行く友達は、放っておいて、問題になってからそこに住む人たちに行動させればいいと言っていた。
そこに至るまで何匹も轢かれて死ぬだろうが、それを見ても何もしないで放っておく住民しかそこにいないなら、そういう地域はそれでいいと思う。
文句だけを保健所に言い、ネコが嫌いだから、ネコを飼っている人まで私は嫌いとほざく近所のばあさんのことを思い出した。
そのばあさん、野良猫を見るたび、あたりを見回し人がいないと足蹴にする。
捕獲器を持って捕獲し手術していると告げると、20秒ほどぽかんと口を開け続け、そんなことしているわけがないと言う。
野良猫に1000円だって使っている人の気持ちはわからんと言った風だった。ぽかんばあさんの家の側には野良猫が多い。ぽかんばあさんの隣には餌だけまく、目つきの悪い仔猫大好き爺さんが住んでいるからだ。
ここのネコ達も何匹か手術をし、何匹か爺さんの目を盗んで仔猫を里子に出したが、
馬鹿らしくなってきた。
ぽかん婆と偏屈爺を相手にしている暇はない。
協力してくれる地域の人たちを優先したい。
「坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い」 ねこだすけのチラシにこんな言葉が使われていた。でもこの言葉は、リバーシブルにも適応する。
たかが猫だが、猫を介してそこに住む人間のことがよくわかる。
ぎすぎす猫の多いところはぎすぎす人間が多く、丸々猫の多いところは物理的にも精神的にも豊かな人が多い。
10月17日、轢かれた猫が住んだ町の役員のおじいさんたちと野良猫対策の話をする。
ボランティアの働きかけ、保健委員さんの協力でようやく話し合いの場が持てることになった。
平日なので、役員のおじいさんたちと違い、私たちは勤めがあるので会社は休みをとることになるが仕方ない。
地域住民の意識が低い場所ほど、猫好き、猫嫌いの溝は深い。でも、お互いの協力がないと、手術、費用捻出、遺棄防止はできない。
この3つができないと、このエリアはいつまでたっても、瑞穂区の猫スラム街。
陽明学区では地域ネコ活動を始める動きが一部の住民から出ているようだ。野良猫問題に意識の高い人が多いと感じる。
偏屈爺さんの近くで捕獲し、3日前に手術を終えたピアス猫。ニャーと鳴けない声の出ない猫だった。寄付をいただいていたので3種混合のワクチンも打つことができた。

ポカン婆さんと偏屈爺のエリアに猫を返すと、野うさぎのようにかけていった。ピアスが長いことついているといいと思う。

2008年09月08日 (月) | 編集 |

2008年09月06日 (土) | 編集 |
仔猫が2匹、お試し飼育に出た。ようやく動きが出始めたが、今年の夏ほど、待機期間が長かったことがなかった気がする。岐阜や東京のボランティア団体の方たちもアクセスが無く、困惑気味だ。
温暖化の影響?この夏の暑さで猫どころじゃない、か、果てまた、景気のせいか。
ボランティアさん同士で情報交換。
保護は怖くてもうできないわ。と皆が口々に言う。
結局、保護しても一時的にそこから猫がいなくなるだけで、テリトリーから猫がいなくなれば、また新しい未手術の猫たちがその場所に移ってくる。
その場に手術した猫たちをもどし、テリトリーをはってもらい、近隣にビラを配って、理解を得る方法を選択しないと、一部の不憫に思う人たちだけが苦労することになり、TNRを社会に定着する速度を遅くする結果になっている気がする。保護より、手術と啓蒙に力入れないと、猫問題解決の道のりは一層長くなると思う。最近、つくづくそんなことをボーっと考える。
ここのところ、瑞穂保健所経由やご近所の奥さんたち経由で手術のための保護用ケージの貸し出し依頼が増えてきた。良い動きです。
昨日もケージを貸し出した天白区の方から連絡があり、術後の写真をいただいた。
こういう方が増えてゆくのが一番望ましいと思う。せめて庭に来る猫たちだけでも。手術すれば増えないのだから。
昨夜は、病院への予約は入れたが保護失敗!。近くに6匹うろうろしている現場がある。蚊だけにさされ、敗退。引き上げてしばらくすると、会社の同僚の男の子から今仕事終わりました。今から行きますか?と連絡をくれたが、蚊に刺された腕をボリボリしながら、もう今晩は無理。と連絡する。
ネクタイしめて野良猫の保護も怪しいよね。
1匹だけ先週去勢したが、他の子たち、ちょっと厄介。発情期になってるし。
手術してもらった母猫とその仔猫
Iさんご苦労様でした。
温暖化の影響?この夏の暑さで猫どころじゃない、か、果てまた、景気のせいか。
ボランティアさん同士で情報交換。
保護は怖くてもうできないわ。と皆が口々に言う。
結局、保護しても一時的にそこから猫がいなくなるだけで、テリトリーから猫がいなくなれば、また新しい未手術の猫たちがその場所に移ってくる。
その場に手術した猫たちをもどし、テリトリーをはってもらい、近隣にビラを配って、理解を得る方法を選択しないと、一部の不憫に思う人たちだけが苦労することになり、TNRを社会に定着する速度を遅くする結果になっている気がする。保護より、手術と啓蒙に力入れないと、猫問題解決の道のりは一層長くなると思う。最近、つくづくそんなことをボーっと考える。
ここのところ、瑞穂保健所経由やご近所の奥さんたち経由で手術のための保護用ケージの貸し出し依頼が増えてきた。良い動きです。
昨日もケージを貸し出した天白区の方から連絡があり、術後の写真をいただいた。
こういう方が増えてゆくのが一番望ましいと思う。せめて庭に来る猫たちだけでも。手術すれば増えないのだから。
昨夜は、病院への予約は入れたが保護失敗!。近くに6匹うろうろしている現場がある。蚊だけにさされ、敗退。引き上げてしばらくすると、会社の同僚の男の子から今仕事終わりました。今から行きますか?と連絡をくれたが、蚊に刺された腕をボリボリしながら、もう今晩は無理。と連絡する。
ネクタイしめて野良猫の保護も怪しいよね。
1匹だけ先週去勢したが、他の子たち、ちょっと厄介。発情期になってるし。
手術してもらった母猫とその仔猫

Iさんご苦労様でした。
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