飼い主のいない猫たちの地域での共生を目指します。 生き物に優しい町は人にとっても住みやすい町。
 おしどり
2009年02月28日 (土) | 編集 |
今日は猫とは関係ない話をしたいです。

私の知り合いに森に木を植える運動をしている人たちがいる。
500円で1本苗を買い、山に植える立ち木トラスト運動。 イギリス産まれのこの方法は、個人や団体がその土地を買い開発から森を守る。
植える木は根っこの短い厄介な花粉を飛ばす杉ではなく、土壌を形成する根っこの長い広葉樹。
広葉樹の根は雨水を多く地層に送りこむ。だからきれいな湧き水を作る。

放置された杉の森は土に陽が当たらず草も育たないゴーストフォレスト。
ゴロゴロ石ばかりで虫も住めない。あれを見ると土を育てることの大切さがわかる。

先日用事があって奥三河に行く機会があった。
足助を越してどんどん山道をくねくね行くと、おしどりの休憩所になっている秘境がある。
川の水はエメラルド色でそこに渡り鳥のおしどりがやってきてみんなマッタリ休憩していく。
その場所は超マイナスイオンで肌にもとてもよさそうなしっとりした空気が漂っていた。
http://oshidorinosato.web.infoseek.co.jp/ 子供たちに是非見せたい場所です。

その川の上流にダムができるらしい。設楽(しだら)ダムという。ダムが出来ると水の流れが人為的にコントロールされ、川の水が自然に掻き混ざらない。洪水なんかの力で定期的に掻き混ぜてあげないと、石なんかも汚いままで藻の育成にも影響が出るらしい。岩の間に土が詰まると虫が住処を失う。虫が減り、魚が減り、魚を食べる鳥が減る。ちょっとシンプルにしすぎているけど、そういうことらしい。埃臭くて暴力的な感じがする。

本当にダムが必要なのか設楽町民や下流域に住む人たちが気をもめている。
水不足に備えるという名目らしいが、水は十分足りていると専門家たち。森が無くなれば一層雨降らなくなるんじゃないの?水に埋まるので110世帯くらいが引越しを余儀なくされる。立ち退き料金の交渉を始めているらしい。
これに伴い一層過疎化が進むが、ダムを作ると町は国から道路用のお金がタップリ貰えるらしい。
でも人がいない場所に道路作ってどうするんだろう。タヌキのため?

30年前にこのダム企画が持ち上がり、これから30年かけて数百億円工事を完成させるらしい。
おしどりだけでなく、熊鷹なんかも生息するらしい設楽町。おしどりの秘境を見たとき、よくここまで自然が守られてきたと感心してしまった。
こんな町にブルドーザーを入れないでそっとしておいてあげればいいのにと思う。
来年、名古屋市で生物多様性条約第10回締約国会議COP10とかいうのを開催するらしい。
「生物多様性の保全と持続可能な利用を推進し、自然との共生に向けた地域づくりを促進」という名目らしいが、なんか違わニャイ?世界各国からその手の団体が集結する。

一度壊された森林は100年かかってようやく元に戻るらしい。その頃私達は生きていない。ダムを作るおじさんたちも、大臣や知事も町長も生きていない。軽はずみな行動のつけは後にまわされる。
戦後、杉の人工林を考案して実行させた人があの計画は失敗だったと吐露して亡くなったと聞いたことがある。

蛇足だけど、佐渡島なんかではトキを一生懸命育てているみたいだけど、返す自然環境はトキが生息していた頃と同じように整っているのかしらと思う。人為的に育てることだけ懸命にやってもあとはヨロシク、では勝手に絶滅させられて勝手に産ませられる鳥に苦労が強いられるだけと思えてしまう。
一生懸命育てている現場の人たちの心情はどうなんだろう。

http://no-dam.net/ 立木トラストはこのサイトから。私も1本ゲットしました。